ブラックハット!SEO対策でやってはいけないスパム行為やポリシー違反(2/3ページ)

自動化されたクエリをGoogleに送信すること

自動化されたクエリとは、多くのページの検索順位を調べるために、プログラムで検索を自動化して、Googleの検索エンジンに自動的にリクエストを送ることです。

Googleでは、提供するサービスの正しい使い方以外のアクセスを禁止しており、以下のように定めています。

Google の利用規約では、どのような種類かに関わらず、自動化されたクエリを Google から明示的な許可を事前に得ずに Google のシステムに送信することは禁止されています。リソースの浪費につながる自動化されたクエリの送信には、WebPosition Gold などのソフトウェアを使って自動化されたクエリを Google に送信し、さまざまなクエリによる Google 検索結果におけるウェブサイトやウェブページのランキングを調べようとする行為が含まれます。ランキングを調べることに加えて、その他の自動化された手段で許可なく Google にアクセスすることも、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)および利用規約への違反にあたります。

おそらく、プログラムの自動化によって大量にリクエストを送られるとサーバーに負荷がかかってしまうかだと考えられます。

よくSEO業者が、自動プログラムによってサイトの各ページの検索順位を取得していることがありますが、それは規約違反です。

そのような、リクエストを送ったサイトは低評価を受けてしまいます。検索は手動のみでやるようにしましょう。

意図しないスパム

Googleにスパムと判断されるものは上記のほかに、知らずのうちにやってしまったり、第三者の手によってスパム行為を押し付けられてしまう、意図しないスパムもあります。

上記の意図的なスパムは自分で対策できるので大丈夫ですが、この意図しないスパムは気づかない間にスパム行為をやってしまっているので特に注意してください。

主な意図しないスパムは以下のようです。

  • 意図しない自動生成ページ
  • 悪質な大量の被リンク
  • ユーザー生成スパム
  • ハッキングされたコンテンツ

それぞれの詳細は以下の通りになります。なお、対策については後述します。

意図しない自動生成ページ

意図しない自動生成ページとは、ブログの記事を追加した際に、自動的にそのブログサービスなどのプログラムなどによって、自動的に低品質なコンテンツが生成されてしまうページのことです。

これはブログだけではなく、ECサイトにも言えることで、記事や商品の並び替えのページによる重複化や、一覧ページのコンテンツ不足による低品質化を引き起こします。

それによって、重複コンテンツや低品質コンテンツのページが生じてしまい、低評価やペナルティを受けてしまいます。

悪質な大量の被リンク

SEOにとって被リンクは有効手段であり、昔はとにかく被リンクを獲得することで検索順位を上昇させるための対策が取られていました。

しかし、現在において効果的な被リンクは、質の高いページからのナチュラルリンクです。無意味な相互リンクやページランクの転送を目的とした有料リンクなどのリンクプログラムは、上記でも述べたようにスパムとして判断されます。

しかし、悪意を持ったものが、意図的に大量のリンクを1つのサイトにしてきたり、無意味な大量のキーワードの羅列でリンクしてきたら、そのサイトはリンクプログラムに参加していると判断され、スパムとして判断されてしまう可能性があります。

ユーザー生成スパム

ユーザー生成スパムとは、サイトを利用するユーザーの悪質な意図によって、サイトのページに無意味なコメントを大量に書き込まれたりして、スパムとして判断されてしまうことです。

主な例は以下のようになります。

  • 無料ホストを利用したスパム アカウント
  • フォーラムのスレッドにおけるスパム投稿
  • ブログへのコメント スパム

ユーザーが自由に書き込める掲示板やコメントを設置するときには十分に注意が必要です。

ハッキングされたコンテンツ

自分のサイトのセキュリティが弱く、見知らぬ第三者からハッキングを受けることで、ユーザー生成スパムと同じように、自分のサイトがユーザーに害を与えてしまうものになってしまったり、スパムコンテンツとして判断されてしまうことです。

主なハッキングの例は以下のようになります。

  • コンテンツの挿入
    ウェブサイトへのアクセス権を手に入れたハッカーが、サイト上の既存ページに悪意のあるコンテンツを挿入しようとすることがあります。コンテンツの挿入は多くの場合、悪意のある JavaScript をサイトに直接、または iFrame に挿入するという形で行われます。
  • コンテンツの追加
    ときには、セキュリティ上の欠陥によって、ハッカーがサイトにスパム コンテンツや悪意のあるコンテンツを含む新しいページを追加できるようになっていることがあります。このようなページは多くの場合、検索エンジンを操作することを意図しています。サイトの既存ページにはハッキングされた形跡が見られなくとも、このような新たに作成されたページによって、サイトにアクセスしたユーザーや検索結果におけるサイトのランキングに悪影響が及ぶおそれがあります。
  • 隠しコンテンツ
    ハッカーがサイト上の既存ページをひそかに操作しようとすることもあります。ハッカーの目的は、検索エンジンには認識されるものの、ウェブマスターやユーザーが見つけることは難しいようなコンテンツをサイトに追加することです。このようなコンテンツの追加は、CSS や HTML を使用してページに隠しリンクや隠しテキストを追加する手法や、クローキングのようなより複雑な変更を加える手法で行われます。

ハッキングはユーザー生成スパムよりかなり悪質なもので、コンテンツそのものを埋め込んだり変更してしまうものです。厳重なセキュリティでサイトを管理することが必要です。これらの対策については後述します。

Googleのポリシーに反するコンテンツ

上記のようなスパム行為はやらず、スパムではないサイトを作っていたとしてもGoogleの検索結果に表示されないようなことがあります。

それは、コンテンツの内容がGoogleが定めるポリシーに違反しているからです。

Googleの検索におけるポリシーは以下のようになっています。(参考:ポリシー – 検索サービス – Google

  • 情報へのアクセスを最優先
  • 手動による対策よりもアルゴリズムを優先する
  • 例外リスト
  • スパムおよび不正なソフトウェア対策
  • ウェブマスターに対する情報開示
  • ID の窃盗防止
  • 法的な理由による削除
  • 児童ポルノ対策
  • 刺激の強いコンテンツ
  • セーフサーチ

これは、上述したスパムや悪質な行為を検索結果から除外するということもきちんと明記されています。

そして、このポリシーを見てもらえばわかるように、スパムや不正プログラム以外にも、社会的に反するコンテンツなどが検索結果から外されるようになっています。

Googleが悪い内容だと判断するコンテンツは上記のポリシーから以下の通りになります。

  • 被害が及ぶ可能性のある個人情報
  • 法的な理由による削除
  • 児童ポルノ対策
  • 刺激の強いコンテンツ

これらの法的にまずいものや、児童ポルノなどの反社会的なコンテンツ、そして人体や精神に刺激の強いコンテンツを作成してあると、スパムや不正プログラムではなくても、検索結果から外されてしまいます。

スパムや悪質行為に関する対策・改善の方法

悪質な行為をしない

まず、低評価を受けないためにすることは、スパムや不正プログラムなどの悪質な行為をしないということです。これは対策というより、サイトを作成する上では当り前のことです。

上記で述べた、Googleが悪質だと判断するコンテンツを意図的に作るのはやめましょう。まとめると以下のようになります。

  • クローキングをしない
  • 不正なリダイレクトをしない
  • リンクプログラムに参加しない
  • 隠しテキストと隠しリンクを使用しない
  • キーワードの乱用しない
  • 自動的に生成されたコンテンツを作らない
  • 誘導ページを作らない
  • 無断複製されたコンテンツを作らない
  • 十分な付加価値のないアフィリエイトサイトを作らない
  • 悪意のある動作を伴うページの作成をしない
  • ドメインパーキングをしない
  • スパムコンテンツを含むホスティングサービスと動的DNSプロバイダを利用しない
  • リッチスニペットマークアップを悪用することをしない
  • 自動化されたクエリをGoogleに送信することをしない
  • 他人の個人情報を暴露しない
  • 法に触れるコンテンツを作らない
  • 児童ポルノなどの反社会的コンテンツを作らない
  • 人体や精神に強い刺激を与えるコンテンツを作らない

Googleの定めたガイドラインに従う

上記の悪質な行為をしないのと同時に、Googleの定める品質に関するガイドラインに沿ったコンテンツを作りましょう。

Googleが定める品質についてのガイドラインは以下になります。

品質に関するガイドライン-基本方針

  • 検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
  • ユーザーをだますようなことをしない。
  • 検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。
  • どうすれば自分のウェブサイトが独自性、価値、または魅力のあるサイトといえるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

このガイドラインでは、当り前のように不正行為をしないように定められています。

そして、注意してほしいのはユーザーに役立つ独自のコンテンツを作るということが書いてあることです。

質の高い独自コンテンツはユーザーにとって大いに役に立ちます。そのようなコンテンツを作ることは検索順位の上位に表示されやすくなるし、ユーザーにも利益があります。

スパムやポリシー違反の内容でなくても、コンテンツが低品質ならば、それはユーザーのためにはならないので、Googleは検索順位を下げるようになっています。

最強のSEOはユーザーに役立つ質の高いコンテンツを作ることです。ユーザーの利便性を第一に考えたコンテンツをつくることで、自然に検索順位の結果にも反映されます。

なので、読者に役立つ高品質のオリジナルコンテンツを作るように心がけましょう。どのようなコンテンツが質の高いコンテンツなのかは以下の記事で紹介していますので、参考にしてください。

ブラックハットなSEO業者に依頼しない

ブラックハットとは、上記のようなスパムと見なされるような方法で検索順位を狙うことです。そのようなSEO業者に頼んでしまえば、スパムと判定されて、サイトの検索順位が著しく下落します。

GoogleはSEO業者に依頼するにあたって、以下のことを質問するように勧めています。もし、望むべき答えを言えない業者であれば、やめた方がよいでしょう。

  • 過去の事例のサンプルを見せてもらい、成功事例を紹介してもらう。
  • Google のウェブマスター向けガイドラインに従っているか。
  • 通常の検索を補完するオンライン マーケティング サービスやアドバイスを提供しているか。
  • 期待される結果とその日程、成果を測定する方法。
  • 同業種での実績。
  • 国内/地域での実績。
  • 外国語サイトの開発経験。
  • 最も重視している SEO 技術。
  • 創業年数。
  • 連絡方法。サイトに加えたすべての変更に関する情報、およびアドバイスの内容に関する詳しい情報とその理由を伝えてくれるかどうか。

また、以下のような業者も避けるべきですも避けるべきです。

  • 不審なメールを送信する業者
  • サイトの掲載順位を保証したりGoogleとの「特別な関係」や Google への「優先登録」を主張したりするSEO業者
  • 隠し立てたり、何をしようとしているのかはっきり説明しない会社
  • SEO業者へのリンクを強制する業者

さらに以下のような業者は契約を考え直すことをGoogleは勧めています。

  • シャドー ドメインを所有している
  • 誘導ページに他の顧客へのリンクを含めている
  • アドレス バーへのキーワード入力プログラムを販売している
  • 実際の検索結果と、検索結果ページに表示される広告との区別を明確にしていない
  • 掲載順位を保証するが、必然的に検索結果の上位になるような、あいまいで長いキーワードの場合に限る
  • 複数のエイリアスや偽造された WHOIS 情報を使用している
  • 虚偽の検索エンジン、スパイウェア、またはスカムウェアからのトラフィックを取得している
  • Google インデックスから削除されたドメインを所有している、または SEO 業者自体が Google に登録されていない

SEOにおいて完璧なことなどありえません。「必ず上位表示を保障!」などと宣伝している業者には要注意です。ブラックハットの可能性が高く、ペナルティを受けてしまう可能性があり、まったく意味がありません。

現在のSEOは個人でもできるような内容になっています。一番重要なことは読者の役に立つコンテンツを作ることです。

意図したスパムコンテンツの改善(リンクプログラム)

もし、意図したスパムコンテンツがあるのならば、そのスパムにあたる要素を今すぐ削除しましょう。特に対策が必要なのはリンクプログラムです。

リンクプログラム以外のスパムはすべて自分で改善できますが、リンクプログラムの被リンクに関しては直接は操作できませんので対策に注意が必要です。

なので、リンクプログラムは以下の対策をします。

  • 相互リンクサイトやアンテナサイトに登録している場合は、登録を解除する
  • サイトに設置してある相互リンクや売買リンクをすべて削除
  • 被リンクについてはウェブマスターツールのリンクの否認でスパム被リンクを無効にする

リンクの否認についての詳しい方法は以下のGoogleのウェブマスターツールのサイトに詳細に記載してありますので、リンクの否認を行う際は、以下のリンク先を参考にしてください。

リンクを否認する-ウェブマスター ツール ヘルプ

なお、Googleはサイト上にある削除できない広告リンクや、ページランクを送りたくないリンクについては以下のような対策をすすめています。

広告購入者に PageRank を転送しない PPC(クリック課金型)広告リンクは、Google のガイドラインへの違反にはあたりません。次のような方法で、PageRank が転送されないようにすることができます:

  • rel=”nofollow”属性を<a>タグに追加する
  • robots.txt ファイルによって検索エンジンからブロックされる中間ページにリンクをリダイレクトする

意図しないスパムや不正行為の対策

悪質な行為は意図しないでやってしまうものもあります。第三者の不正行為によって自分のサイトペがナルティを受けてしまうこともあります。

なので、悪質なコンテンツを作らないようにするときには、この意図しない不正行為の対策が最重要課題となります。

それでは、上記で紹介した意図しないスパムや悪質行為を防ぐための対策をそれぞれ紹介します。

意図しない自動生成ページの対策

意図しない自動生成で、コンテンツの増加によって知らない間に、重複コンテンツや低品質コンテンツのページが生まれてしまう場合もあります。

そのような、ものは意図的ではなくても、パンダアップデートによって、低評価を受けてしまう可能性があります。

そこで、それらのページに対しては、主に以下の対策をするようにしましょう。

  • 重複コンテンツはcanonicalで正規化
  • 低品質ページは削除かnoindex
  • ページネーションはrel=”prev”とrel=”next”を設定する

詳しい内容については、パンダ対策!検索順位を上げるための重複・低品質コンテンツのSEO対策の記事をご覧ください。