パンダ対策!検索順位を上げるための重複・低品質コンテンツのSEO対策(3/3ページ)
301リダイレクト
301リダイレクトとは、主にドメインを変更するときに、前のドメインでのサイトが新しいドメインのサイトと同じであることを示し、古いサイトを訪問したときに新しいサイトへ強制的に移動させるためのリダイレクト方法です。
これはwwwあり・なしの統一にも利用でき、クローラーがwwwありのドメインを訪問するときに、wwwなしのドメインに301リダイレクトさせることによって、どちらのサイトも同じであることを認識させることができます。
もちろん、wwwなしからwwwありのサイトへリダイレクトさせても同じです。統一させたいほうにリダイレクトさせるようにしましょう。
具体的な方法については、.htaccessに以下のように記述します。
- wwwなしのURLに統一する場合
Options+FollowSymLinks
RewriteEngine on
RewriteCond%{HTTP_HOST}^www.example.com$
RewriteRule^(.*)$http://example.com/$1[R=301,L]- wwwありのURLに統一する場合
Options+FollowSymLinks
RewriteEngine on
RewriteCond%{HTTP_HOST}^example.com$
RewriteRule^(.*)$http://www.example.com/$1[R=301,L]
低品質ページは削除かnoindex
低品質なページに対しては、 そのページ自体を削除するか、noindexタグをつけましょう。
noindexタグはクローラーの巡回を制御するタグで、それぞれのファイルのhead内に以下のように記述するメタタグです。
<meta name="robots" content="noindex">
このrobotsのメタタグは、他にも様々な指示をすることができ、今回の場合は以下のものが必要です。
- noindex
- ロボットにこのページを検索結果に表示させないようにします。よってこのタグを記述したページはサイトの評価対象になりません。
- nofollow
- このタグが記述されているページのリンクを辿らないようにします。基本的にnoindexと一緒に使い、辿ってほしくないリンクがあるときに使用します。
- follow
- そのページにあるリンクを辿るようにします。これはデフォルトでの設定なので記述していなくてもリンクをたどります。
以上のようなロボットに対するメタタグを利用してロボットの制御をすることができます。主な書き方は次の2通りでしょう。
<meta name="robots" content="noindex,nofollow">
二つ以上の指示をする場合には、contentの中身を以上のようにカンマで区切ります。この命令は検索結果にも表示させないし、そのページにもあるリンクも辿らせないようにしています。
おそらくこれはほとんど使いません。検索結果に表示させなくても、ページのリンクは辿ってほしいことがほとんどだからです。
逆に、辿ってほしくないリンクがある場合には、それをリンクしないようにするか、可能ならばそのリンクページを削除するべきです。
<meta name="robots" content="noindex,follow">
これは、検索結果には表示させないが、ページにあるリンクは辿ってほしいという命令になります。SEOには内部リンクによって、クローラーを他のページにも巡回させる必要がありますので、低品質コンテンツにはこのように記述するのがほとんどですし、これがベストでしょう。
なお、followはデフォルトで設定されているので記述する必要はありませんが、ロボットも完璧ではないので、noindexで記述しているとリンクをたどらないという場合も稀にあるそうなので、followもあえて記述しておくのがベストでしょう。
なお、canonicalタグを使っても大丈夫ですが、統一先が低品質であったら結果的に削除かnoindexが必要です。
そして、まったく別の内容のページに統一しようとしてcanonicalを使っても大丈夫だとは考えられますが、基本的に違うページなので、Googleがどのように判断するかわからないので、削除かnoindexにするべきです。
結論としては、低品質コンテンツは削除するか、noindexを記述しましょう。
ページネーションはrel=”prev”とrel=”next”を設定する
ページネーションも重複コンテンツとして判断されやすいです。
しかし、記事一覧や商品一覧ページのそれぞれのページはすべて異なるコンテンツなので、本来はcanonicalで正規化するべきではないです。
そこで、ページネーションの重複化や低品質化を防ぐために必要なのがrel=”prev”とrel=”next”です。
これらのタグは以下のようにhead内に記述します。なお、前提として、商品一覧ページでそれが4ページあるとします。
- 1ページ目:example.com
<link rel="next" href="http://example.com/?page=2">
- 2ページ目:example.com/?page=2
<link rel="prev" href="http://example.com"> <link rel="next" href="http://example.com/?page=3">
- 3ページ目:example.com/?page=3
<link rel="prev" href="http://example.com/?page=2"> <link rel="next" href="http://example.com/?page=4">
- 4ページ目:example.com/?page=4
<link rel="prev" href="http://example.com/?page=3">
以上のように、prevのhrefにはその前のページのURL、nextのhrefその次のページのURLを記述します。
また、前のページ、もしくは次のページがない場合には、ない方のprevもしくはnextを記述しません。
こうすることで、本来違うページをcanonicalで正規化する必要もなく、検索エンジンのクローラーはそれらのページが一続きの一覧ページであると認識でき、重複コンテンツと判断しなくなります。
並び替えのクエリがついていた場合も、その一覧ページを検索結果に表示したい場合は、そのクエリを付けたままこれらのタグを記述する必要があります。例は以下の通りです。
<link rel="prev" href="http://example.com/?sort=popular&page=2"> <link rel="next" href="http://example.com/?sort=popular&page=4">
またcanonicalタグと同様に、内容に関係ないクエリがついていて、それを重複コンテンツと判断されたくない場合には、クエリを除外した統一したいページのURLを書きましょう。例は以下のようです。
- http://example.com/?sort=popular&page=3&id=1の場合、idクエリが関係なく、idクエリなしのURLに統一したいとき
<link rel="prev" href="http://example.com/?sort=popular&page=2"> <link rel="next" href="http://example.com/?sort=popular&page=4">
それと、canonicalタグも同時に書いておくと、よりクローラーに理解されやすいでしょう。以下のようになります。
- http://example.comの場合
<link rel="next" href="http://example.com/?page=2"> code><link rel="canonical" href="http://example.com">
- http://example.com/?page=3の場合
<link rel="prev" href="http://example.com/?page=2"> <link rel="next" href="http://example.com/?page=4"> <link rel="canonical" href="http://example.com/?page=3">
- http://example.com/?page=3&id=1の場合、idクエリが関係なく、idクエリなしのURLに統一したいとき
<link rel="prev" href="http://example.com/?page=2"> <link rel="next" href="http://example.com/?page=4"> <link rel="canonical" href="http://example.com/?page=3">
- http://example.com/?sort=popularの場合
<link rel="next" href="http://example.com/?sort=popular&page=2"> <link rel="canonical" href="http://example.com/?sort=popular">
- http://example.com/?sort=popular&page=3の場合
<link rel="prev" href="http://example.com/?sort=popular&page=2"> <link rel="next" href="http://example.com/?sort=popular&page=4"> <link rel="canonical" href="http://example.com/?sort=popular&page=3">
- http://example.com/?sort=popular&page=3&id=1の場合、idクエリが関係なく、idクエリなしのURLに統一したいとき
<link rel="prev" href="http://example.com/?sort=popular&page=2"> <link rel="next" href="http://example.com/?sort=popular&page=4"> <link rel="canonical" href="http://example.com/?sort=popular&page=3">
以上のように、他のページネーションにおいても上記のような書き方をすれば検索エンジンにページネーションであることを伝えることができます。
コメントスパム対策を施す
コメントスパムはきっちりと対策を施しましょう。対策方法としては以下のことがあげられます。
- 管理人の承認制にして承認するまで表示されないようにする
- コメント欄を削除して、コメントできないようにする
- 悪意を持ったユーザーのみをコメントできないように制限する
これらの対策は、そのブログのコンセプトや読者のことを考えた上で、どの施策をとるか決めるといいでしょう。
まとめ
以上が、重複コンテンツと低品質コンテンツのパンダ対策です。
パンダアップデートは検索順位を大幅に変え、順位が下がったサイトも確かにありますが、ユーザに価値のある質の高いコンテンツの作成を心がければ特に気にすることはありません。
しかし、意図しない重複コンテンツなどはほとんどのサイトで生じてしまうので、かなり長くなってしまいましたが、上記の対策をすることで、きちんと検索エンジンのクローラーに評価されやすくなります。
SEOにおいて小手先のテクニックなどもはや無意味です、ユーザーに役立つコンテンツ作りを心がけましょう。