パンダ対策!検索順位を上げるための重複・低品質コンテンツのSEO対策(2/3ページ)

パンダ対策をするべきコンテンツ

以上で述べたように、パンダ対策に必要なのは意図しない重複コンテンツ及び低品質コンテンツへの対策です。

具体的にどのようなコンテンツが重複・低品質コンテンツに当てはまるのか見ていきましょう。

意図しない重複コンテンツの例

検索エンジンはURLによってページを見分けていて、コンテンツが同じでもURLが違えば異なるページとして認識してしまいます。

意図しない重複コンテンツの例としては以下のようなものが考えられます。

記事や商品の一覧ページの人気順・名前順などのソートや商品検索結果のページ
ブログの記事や、ECサイトの条件を指定して並び替えたりするページには、もとのページと大して並び方が変わらないページも存在します。そのようなページは、並び替え以前のページと同じ内容でURLは違うので、重複コンテンツと評価されやすいです。ページネーションなどによるページも重複コンテンツとして評価される場合があります。
example.comとwww.example.comのようにwwwの有無によるページ
wwwがあってもなくても、ほとんど変わらないサイトが多数でしょう。この場合、example.comとwww.example.comはURLは異なるので、別のページと判断され、コンテンツは同じので、重複ページと判断されやすく、評価が分散してしまいます。
example.com/?id=111などのコンテンツに影響しないクエリ付きのページ
会員制サイトなどで、コンテンツは変化しないがユーザーを区別するためのクエリをURLに付けているサイトがあります。検索エンジンのクローラーはクエリがあった場合はそれをクエリなしのURLとは異なるページと認識するので、内容が同じであるならば、重複コンテンツとして判断されます。

よって、上記のように、内容がほとんど変わらないソート結果や検索結果、www有りのページ、wwwなしのページ、コンテンツには影響しないがユーザーを判別するためのクエリ付きページなどは、違うURLなので異なるページとして認識されてしまいます。

そうすると、本来同じページとして見てもらいたいのに、異なるページとして見られるので、そのページに対する評価が分散したり、重複コンテンツとして評価され検索順位が落ちてしまいます。

意図しない低品質コンテンツの例

次に、意図しない低品質コンテンツの例も見てみましょう。

プログラムによる自動生成ページ
データベースなどを使用して、ユーザーの投稿ごとに新しいページが作成されるなどの自動生成ページは基本的に質の低いページになりやすいです。たとえば、ユーザーの1行だけのコメントを1つのページとして表示したりする例があります。その場合は、たった1行なので質の低いページと判断されてしまいます。
記事・商品一覧の条件や検索並び替えによるコンテンツが少ない一覧ページ
ブログやECサイトで記事や商品を条件や検索によって表示したりすることもあります。その条件によって表示されるコンテンツが多ければいいですが、中には1件しかヒットしない場合もあるでしょう。そのときは、メインコンテンツはその1つだけの商品名とリンクがあるだけになり明らかな低品質ページと見なされてしまいます。
ページネーションなどによるコンテンツが分散されて表示されるページ
ページネーションなどによっても低品質コンテンツと判断されやすいです。ブログの記事や商品を1つのページに20や30件以上表示している場合は、そのページの中身はそのリンクやタイトル(商品)名、もしくは画像などが多くなるので心配はないでしょうが、5件ずつ、もしくは最後のページが1件とかだったりしたらそれは低品質コンテンツと評価される可能性が高くなってしまいます。
コメントスパムによる低品質化
自動生成ページではないブログ記事などにおいても、コメントは自分の意思とは関係なく、他のユーザーによって生成されます。そこには悪意をもってスパムのコメントを大量につける人もいます。そのようなコメントスパムでその記事が低品質であると評価されてしまうこともあります。

以上のようなものが低品質コンテンツの対象となりやすいです。基本的に低品質コンテンツのものは自動生成されるものが中心で、それによって重複コンテンツにもなりやすい傾向があります。

重複・低品質コンテンツの主な対策

それでは、パンダアップデートにより評価を下げられないための、重複コンテンツと低品質コンテンツの対策を以下に紹介します。

重複コンテンツはcanonicalで正規化

重複コンテンツはcanonicalタグで正規化をします。

canonicalタグは、HTMLのhead内に以下のように記述します。

<link rel="canonical" href="http://example.com">

書き方としては、重複コンテンツとなるページに上のタグをhead内に記述し、hrefには本来のオリジナルのページのURLを記述します。

このようにすると、このページはそのcanonicalで指定したURLのページと同じだとクローラーに指示することができ、結果、canonicalで指定したURLのページだけが検索エンジンに登録され、重複コンテンツの低評価を避けることができます。

たとえば上記の場合はexample.comとwww.example.comの重複を防ぐとして、example.comをオリジナルのページとして検索結果に表示させるとします。

ほとんどの場合、www.example.comとexample.comでアクセスされるファイルはindex.htmlで同じファイルでしょう。

この場合、index.htmlのheadに上記と同じcanonicalタグを設定すれば、www.example.comでアクセスされても、検索エンジンのクローラーに、www.example.comはexample.comと同じページとして判断してくださいという指示を与えることができます。

canonicalタグはそのページは他のページと同じもの(重複コンテンツ)ですと伝えるタグで、そのページごとに重複を統一したいオリジナルのページにするURLを設定しましょう。

この意味を理解しないで、すべてのページにトップページのURLを記述したcanonicalタグを付けてしまうということがあります。これをやると、すべてのページはそのトップページと同じであると認識されるので、検索結果にはトップページしか表示されなくなってしまいます。

文章だけでは理解しにくいところもあるので、簡単な例をあげましょう。

index.htmlのファイルがwwwありとなしの両方でアクセスされる場合

重複するURL:example.com と www.example.com
統一するURL:example.com

この場合は上記で挙げた例と同じです。index.htmlのheadに以下を記述します。

<link rel="canonical" href="http://example.com">
index.htmlのファイルで内容は同じだが、ユーザーごとにクエリがつく場合

重複するURL:example.com と example.com/?id=1
統一するURL:example.com

この場合は、クエリなしのURLに統一したいので、この場合も上記の場合と同じです。index.htmlのheadに以下を記述します。

<link rel="canonical" href="http://example.com">
index.htmlとaaa.htmlでURLは異なるが、同じ内容なので重複する場合

重複するURL:example.com と example.com/aaa.html
統一するURL:example.com

この場合は、index.htmlとaaa.htmlの両方のファイルにcanonicalタグを以下に設定します。

<link rel="canonical" href="http://example.com">
並び変えや検索の結果が他のページと同じになってしまう場合

重複するURL:example.com と example.com/?sort=popular
統一するURL:example.com

この場合は上記のクエリ付きの場合と同じです。index.htmlのheadに以下を記述します。

<link rel="canonical" href="http://example.com">
並び順でコンテンツが違うのでそれを1つのページとして評価してほしいが、その並び順の中での検索結果が同じ内容になってしまう場合

重複するURL:example.com/?sort=popular と example.com/?sort=popular&search=money
統一するURL:example.com/?sort=popular

この場合は少しわかりにくいですが、商品の人気順での並び替えは、他の並び順と重複しないのでそのまま検索に表示させたいが、その人気順のページで商品検索で検索すると内容が大して変わらなく、重複してしまう場合です。

この場合に注意が必要なのは別のファイルでそれぞれの並び替えを表示しているのならば、1つ上の例と同じように統一したいページのURLをそのファイルに記述すればいいだけです。

しかし、大体の並び替えがこの例のように、PHPやPerlなどのサーバープログラムにおいて、クエリで判別しています。

この場合、注意が必要なのが、index.htmlのcanonicalのURLをどの場合でもクエリ付きのURLにしてしまうと、それが検索結果に表示されてしまいます。

よって、これはプログラムでcanonicalを分ける必要があり、この場合は人気順で並び替えるときに以下のcanonicalを表示するように設定します。

<link rel="canonical" href="http://example.com/?sort=popular">

普通に並び替えしないときで、example.comに統一したい場合は、クエリなしでcanonicalタグを表示するようにサーバープログラムで設定することが必要です。

以上がcanonicalタグの使い方でした。canonicalタグを使うことで、検索エンジンのクローラーに重複コンテンツであること認識させることができ、そのオリジナルのページだけを評価させることができます。

また、並び替えをしているから重複コンテンツだと決めつけるのではなく、その並び替えによるものがユーザーにとって便利なものだったり、検索結果に表示させる必要があったり、他のページと重複しない別の内容になる場合には、そのページを他のページに正規化しないで、1つのページとして検索結果に表示させるということも必要です。

その場合には、タイトルなどが同じになりやすいので、「○○の人気順」などというようにタイトルを分ける必要があります。

wwwあり・なしの統一は301リダイレクトで設定

重複コンテンツにおいて、wwwあり・なしの統一に関しての限定となりますが、301リダイレクトの設定でも統一することが可能です。

canonicalと同時にやっておくことをおすすめします。詳細は以下の通りです。