なんでなの?人が中二病な表現や展開に惹かれてしまう理由とは?(2/2ページ)
思いつきもしない展開が起こるから
人は変化を望みます。しかし、現実世界で変化がありすぎると、それに適応できなくなって、生きていけません。結果、日常の生活では、変化を望みながらも、安定を保とうとします。
これは上記の個性のジレンマと似ています。非日常的なことが起きれば人は楽しいと思うのですが、逆に今あるものがなくなってしまうのではないかと心配になります。
しかし、アニメやマンガは全くそんなの関係ありません。実際に自分が体験しているわけでもないので何が起きても大丈夫なのです。
そこに、いつもと変わらない日常を過ごしていた学生がある日魔法を使えるようになったとか、世界が異次元につながってしまったとか、3日後に世界が滅亡してしまうことになったとか現実ではありえない展開が起こります。
このような展開に、人は上記のような心理が働き、おもしろいとかやばいとかなって興奮するわけです。
つまり、現実世界でも、人は明日魔法が使えるようになるとか、今、この手のひらに気を集めればかめはめ波が打てるようになるのではないかと妄想して、自分で盛り上がるのです。
現実がつまらなすぎるから
人は基本的におもしろいものに惹かれます。マンガやアニメの非日常的なものにくらべて現実ははるかにつまらないものです。
毎日起きて学校や仕事に行っては帰っての繰り返し。何か新しいことが起きても、それはすぐに日常化してしまい冷めてしまう。ましてやそんなに新しいことなんて起きやしない。
新鮮味を感じることで、人はそれを楽しいとかおもしろいとか思うのですが、こんなんでは現実はまったくつまらないに決まっています。
そんな現実を過ごしている人が、毎回違うことが起きて、いつもはらはらするような展開があるアニメやマンガを見てしまったら、もうそっちのほうがはるかにおもしろいと思うようになるのは言うまでもありません。
つまり、人が中二病に惹かれてしまうのは、それを取り扱うアニメやマンガ、小説、はたまたドラマや映画がおもしろいということ理由の1つですが、それ以上に現実世界がつまらなすぎるということが大きな理由となっているのです。
まとめ
以上で、中二病に惹かれてしまう理由を説明しましたが、基本的にはみんな中二病なのです。
アニメやマンガ、ドラマ、映画、小説はもはや文化・娯楽です。
中二病ということを気恥ずかしがらず、思う存分中二病になりきって、それらを観賞したり、妄想に浸ったりすることも、自分がそれで満足して楽しい気持ちになるのならば、存分に楽しむべきだと思います。
なお、以下の記事では中二病になってしまう原因やきっかけについて紹介します。ぜひ合わせて読んでみてください。