なんでなの?人が中二病な表現や展開に惹かれてしまう理由とは?

なんでなの?人が中二病な表現や展開に惹かれてしまう理由とは?

中二病とは、アニメや漫画でよくある、かっこいい言い回し方や、盛り上がる展開に魅了されて、それを好む人や、現実世界で自分もやってしまう人のことを中二病といいます。

たとえば、「この漆黒の大地に踏みとどまり、生きとし生けるものを餓狼にしたとき、我が覚醒は来たるべきものとなるであろう。」みたいなボスが言いそうな難しい言葉を使ったかっこいい表現とか、世の中つまんねーと思いながらいつもスカしている感じで過ごしている学生のキャラクターなどですね。または、ピンチの時に秘めたる未知の力が解放されるなんかもあります。

これらの言い回しや、考え、展開に興奮する人や、かっこいいと思うキャラクターの行動や言動を真似して、いつでもクールに気取ったり、そのキャラと同じ口調で話したり、ふと空を見て黄昏るなど中二病には様々な症状があります。

もちろん中二病は正式な病気ではありません。むしろ、ほとんどの人がその中二病的表現を好きだと思います。

だからアニメや漫画などがよく売れているのであって、基本的に人は中二病なのです。

そこで、今回はなぜそのような中二病な表現に惹かれてしまうのかを説明します。

なぜ人は中二病な表現や展開に惹かれてしまうのか?

かっこいいから

理由としてまず考えられるのはただ単にかっこいいからです。人はかっこいいものに惹かれるのです。

中二病的な表現は難しい言葉を使い、人は漢字2文字の言葉や、難しい言葉をかっこいいと感じます。

これは、普段そのような言葉を使わないし、語呂が良く、自分でそう思いつかないほどかっこいいと感じます。人は自分に足りないものを欲しがる心理があり、そのようなものに対しては好意を抱き、かっこいいと思うようになるのです。

このことから中二病的な表現は普段はあまり聞かない言葉や使わない表現が多いので、かっこいいと思い惹かれてしまうのです。

そして、そのような言葉を日常でも使ってしまう人は、そういう難しい言葉を使ったら絶対自分はかっこいいでしょと考えるから、使ってしまい、結果的に中二病と言われてしまいます。

個性があるから

アニメやマンガのキャラクターには個性があります。言葉の語尾に何かしらの音(「にゃ・なのだよ」など)をつけたり、そのキャラ独特の雰囲気によってかなり個性が際立ちます。

しかし、現実世界では大して個性が際立ちません。周りと違う服装をしてたら浮いていると言われ、変な言葉遣いをしたら何言ってんのみたいに変な人と思われます。

現実世界での個性の出し方は、他の人とは基本的なことは同じにして、些細なところを変えることしかできないのです。それではまったく個性が際立ちません。

人は、自分の個性を出したいという心理がありますが、逆に周りからは逸脱したくないと思います。特に日本人においてはそうです。現実世界はそのジレンマだらけなのです。

また、人は個性がある人のことも好みます。しかし、現実世界では上記のようなジレンマがあるため、あまり逸脱した人は変な人と見てしまいがちなのです。

しかし、アニメやマンガは空想上のものであり、現実世界のようなジレンマは発生しません。よって、本来の人間の心理が抑制されず、個性が際立つキャラをより好むようになります。これはごく自然なことなのです。

そして、現実世界でそのキャラの言動や身振りを真似してしまう人は、そのキャラが好きで、自分も同じように個性を際立たせたいと考えるので、真似するのです。