これだけは絶対やれ!論文やレポートで守らなければならない書き方20か条(2/3ページ)

8.いくつかの章に分かれるなら目次をつけろ

1つのテーマに絞って1ページか2ページで終わるなら目次は必要ありませんが、何章かに分かれて本文が構築される場合には目次をつけるべきです。

そうすることで、読者に文章の構成がわかりやすくなります。

9.序論・本論・結論という構成にしろ

章・節・項を説明しましたが、ただ区別すればいいというわけではありません。書く順番も重要です。

基本的に最初は前置きなどの序論、次に説明や理由づけなどの本論、そして最後に言いたいことの結論という順番でまとめましょう。

10.序論の最後に結論を書け

よく文章は起承転結といいますが、これは小説での書き方です。

論文で言いたいことは、結論です。

最初にぐたぐだと関係ない前置きや、結論も見えないデータの説明など読者は望んでいません。

論文の結論はほとんど1つです。そしてそれがもっとも伝わってほしいことなので、序論は前置きとともに、結論も書きましょう。

ちなみにこの書き方は英語圏で主流です。

11.本論は結論の理由づけをしろ

序論で結論を書いたならば、その次の本論では、その結論を実証するデータの紹介などの理由づけをしましょう。

12.最後の章(結論)は序論で書いた結論と同じことを書け

結論は序論でも書きましたが、最後にも必ず書きましょう。

まったく同じ文章でもいいですが、少し言い方を変えた方が読者にわかりやすくなるでしょう。

13.上記の結論・理由づけ・結論は必ず守れ

上記で言いました構成の仕方は重要なので再度まとめます。

序論で結論、本論でその理由づけ、そして最後にまた結論で締めくくることによって読者に自分が言いたいことを的確に伝えることができます。簡単に以下に例を記載しておきます。

序論
少子高齢化社会が進む現在では、様々な問題がそれによって生じています。そして、現在も進行中であり、その問題は将来においてはさらに深刻になっているでしょう。このまま少子高齢化が進行してしまえば、私たちの想像をはるかに超えた問題が起きる可能性があります。現在の少子高齢化に関する問題を改善し、将来の深刻な問題を発生させないようにするためには政府は迅速に対策を講じる必要があると考えられます。(下線部分が結論)
本論

政府が少子高齢化対策に重点を置くべき理由は3つあります。

1つ目は(中略)そして、3つ目は序論でも述べたように将来に深刻な問題が発生するからです。

3つ目の理由にある深刻な問題とは次に示す5つが考えられます。1つ目としては(中略)…ということが5つの問題です。

これらの問題は計算上、加速度的に深刻化し、経済及び人口、そしてそれに伴う産業の発展等に関しても影響を与えると考えられます。

結論
以上のことから、政府は少子高齢化に対する対策本部等を強化する当の制作や方針で即急に少子高齢化対策に重点を置くべきです。(下線部分が結論)
もしこのまま何の対策がないまま少子高齢化が進んでしまえば近い未来に日本は衰退の危機へと陥るでしょう。

以上が、この文章構成の例です。このように書いた方がわかりやすくなり、この書き方が論文やレポートでは鉄板となります。

この文章では、章がそれぞれ序論、本論、結論にあたりますが、本論の中ではいくつかの節に分割することもできますね。

この文章構成と章・節・項の区切りをつけることでより見やすくなります。

14.画像や図表を使え

文字をずらーっと並べていただけでは、読みにくいです。

調べたデータがあったとして、そのデータを文字で書き上げるのではなく、画像や図表などを使って見やすくまとめましょう。