これだけは絶対やれ!論文やレポートで守らなければならない書き方20か条(3/3ページ)
15.画像や図表は別紙にまとめろ
画像や図表を使用するときは多ければ多いほど別紙にまとめた方がいいでしょう。
基本的に、文中に画像などを挿入すると文章が途中で区切られて、レイアウトが見づらくなる時があります。
それに図表を見ながら読み進めていくことが多いので、その点でも別紙にある方が便利です。
まとめ方としては、本文とは別の冊子としてまとめるか、同じ冊子にする場合は、レポートの最後のページの参考文献の後にまとめる方がいいでしょう。
16.ページ数をつけろ
各ページにそのページ数をそのページの下などに書いた方がいいです。
特に長くなる場合は、上の目次と合わせて、ページ数が書いてあった方がわかりやすくなります。
17.参考文献を必ず書け
参考にしたサイトや本があるならば、必ずレポートの最後に記述しましょう。
書いていない場合は、その情報の信ぴょう性が疑われたり、著作権の問題が発生する場合があります。
18.どれが引用文で、どの参考文献から引用したものか明記しろ
参考文献を記しただけでは、どこが引用した箇所なのかわかりません。
引用した参考文献ごとに番号をしるし、引用文の最初に「以下参考文献(1)から引用」とか書いたり、もしくは「~である(1)」など引用文の最後に番号をつけたりして、しっかりとどの箇所が参考文献のものか明記しましょう。
19.紙のまとめ方は左上をホッチキスで
レポートが完成したら神の場合は基本的には左上をホッチキスで閉じてまとめます。
上を止めたり、左を止めたりするよりかは、左上に止めた方がめくりやすくなるし、左上に止めるのが基本的ですので、絶対に守りましょう。
20.用紙サイズは基本的にA4
用紙の一般的なサイズは基本的にはA4です。
それ以外のサイズを使う場合には、指示や規定があった場合のみにしましょう。
まとめ
以上が論文やレポートにおいて守らなければならない書き方です。逆にこれさえやればそれはレポートや論文として完璧なものです。
最後に以下に、例を載せながら、理想的な論文を載せて終わりにします。よかったら参考にしてください。
- 基本事項
- 用紙サイズはA4
- ホッチキスは左上にとめる
- ページ数は各ページの下に記載
- 必ず表紙をつける
- 段落は改行で区切る
- 段落の最初は1文字空ける
- 目次を用意する
- 章・節・項に内容を分ける
- 章・節・項は数行分空けて区切る
- 章は序論・本論・結論に分ける
- 序論では必ず結論を書く
- 本論は序論で示した結論の理由づけをする
- 結論では序論での結論と同じことを再度書く
- 表紙(1ページ丸々使う。文字は縦横中央寄せ。)
「地球温暖化について」
作成者:有戸 流斗
- 目次
- 1章「序論」(1~2ページ)
- 2章「本論」(2~8ページ)
- 1節「地球温暖化の原因」(2~3ページ)
- 2節「地球温暖化による問題」(3~8ページ)
- 1項「環境への影響」(3~5ページ)
- 2項「生活への影響」(5~6ページ)
- 3項「社会への影響」(6~8ページ)
- 3節「地球温暖化の対策」(8~10ページ)
- 3章「結論」(10~12ページ)
- 巻末「参考文献」(13ページ)
- 巻末「図表」(13~14ページ)
- 1章「序論」
昨今、地球温暖化の影響によって、何十年に一度の猛暑だと騒がれていますが、その地球温暖化についてのきちんとした知識は一般の方はそれほど持ち合わせていません。知っているのはただ気温が上昇するということくらいでしょう。地球温暖化に関して…(中略)… という普通に生活している人たちには関係のないこともあるかもしれません。しかし、地球温暖化対策については普段の生活での一人ひとりの心がけが重要で、それを自覚して生活することが一番の対策となると考えられます。
- 2章「本論」
- 1節「地球温暖化の原因」
そもそも地球温暖化というのはメタンガスや二酸化炭素などの温室効果ガスの増加が原因で、それらのガスが地球の外側を覆ってしまい、熱を逃がさないようにしてしまうことで、気温が上昇してしまうということです。そして、温室効果ガスの増加の原因には様々なものがあり、主なものを参考文献(1)から以下に引用します。
「温室効果ガスというものは製造業などの分野において排出されるガスが大部分を占めるとともに、家庭での電力使用によっても発生します。具体的には製造業では…(中略)…です。」
つまり、地球温暖化の原因の温室効果ガスは、私たちの私生活が原因で発生することもあり、電力を使用すればするほど温室効果ガスが発生し、地球温暖化を加速させてしまうことになります。
- 2節「地球温暖化による問題」
- 1項「環境への影響」
地球温暖化によって引き起こされる問題については、まず、環境への影響が考えられます。主な問題としては次の3つが挙げられます。
1つ目の問題としては気温上昇により、南極や北極などの氷が溶けてしまうことによる海面の上昇です。海面の上昇が発生すると、様々な問題が起きます。
海面の上昇は…(中略)…です。つまり、国土が海面上昇によって海に浸ってしまう国があります。参考(2)
2つ目の問題としては、…(中略)…です。
最後にあげるのは…(中略)…です。
以上が、地球温暖化の環境への影響として挙げられるもので、環境への影響だけでも、様々な深刻な問題が発生してしまうことになります。
- 2項「生活への影響」
生活への影響は…(中略)
- 3項「社会への影響」
地球温暖化は産業などの社会への影響も考えられ…(中略)
- 3節「地球温暖化の対策」
地球温暖化への対策としては、産業分野での対策とともに、もう1つの原因でもある家庭での対策をすることが考えられます。
巻末の図1のデータによると、すべての家庭でエアコンの温度を3℃下げるだけでも、温室効果ガスの排出量は…(中略)…となり、大幅に温室効果ガスを削減することができます。
具体的な対策としては、上述したエアコンの温度を下げることや…(中略)…などが主な対策としてすることができます。
- 3章「結論」
以上で、地球温暖化の原因や、それによって発生する問題、そしてその対策について論述しましたが、産業分野での対策は世界規模で行われています。残る対策は家庭での対策です。家庭で少しでも対策をすることによって、それをすべての家庭が行えば、温室効果ガスを大幅に削減することができます。私たちが一人ひとり地球温暖化に対して意識を持つことが一番重要です。環境問題が自分と関わりがあることを自覚し、節電など環境に配慮した生活を送ることで、よりよい社会や生活の実現へとつながるでしょう。
- 参考文献
- (1)「温室効果ガスとは」http://…
- (2)「海面上昇で国が滅亡の危機に陥る」○○出版 著者:XXXX
- 図表1
- {図表データ}
- 図表2
- {図表データ}
かなり長くなりましたが、以上のように書くといいです。これは長い論文の場合を示したもので、節・項と細かく区切っていますが、もう少し短い論文なら序論と本論と結論だけで十分です。
そして、1ページや2ページの短い論文なら、この論文のように説明することについての概要書き連ねるのではなく、端的に結論と理由づけを書くことが重要です。その場合は、序論・本論・結論を章で区切らず、段落で区切って全体で1つの文章にした方が良いと思われます。
たとえば、上の論文を短い論文にするとするなら、序論と結論はそのままで、本論に端的に一人ひとりの意識の持ち方が重要な理由づけ、つまり、家庭での電力使用が原因で地球温暖化が進んでいること、少しでも減らすことをみんながやれば大規模な効果が認められること、今すぐ対策をしないと将来深刻な問題が発生してしまうことなどを、まず序論で3つの理由がありますなどと述べておいて、本論で説明して、結論に持っていくといいでしょう。
また、上の例ではわかりやすく1章や2節などを題名に含めましたが、もちろん含めなくていいです。そして、序論や本論、結論などの題名もそのままではなく、内容に関連した題名をつけるといいでしょう。
最後に、当り前ですが、読者が読みやすい文章を心がけましょう。そうすることで、質の高い論文やレポートが書けると思います。