SEOで検索順位の評価基準となる被リンクとページランクの関係性

SEOで検索順位の評価基準となる被リンクとページランクの関係性

SEOにおいて、検索順位の評価を決める指標としては様々なものがありますが、その中に「被リンク」の要素があります。

この被リンクですが、ただ多くの数を獲得すればいいというわけではなく、そのリンク元のサイトの質が重要なのです。

Googleは、リンク元のサイト評価が高いほど、そのリンク先のサイトの評価もその分上昇させるというプロセスで被リンクによる評価決めを行っています。

このサイトの質を決定するのが「ページランク」という指標です。SEOにおける被リンクの効果を理解するためには、ページランクのことも理解する必要があります。

そこで、今回は、その被リンクとページランクの関係性について説明します。

検索順位の評価基準となる被リンクとページランクの関係性

ページランクとは?

ページランクは次のように説明されています。

ページランク(PageRank)は、ウェブページの重要度を決定するためのアルゴリズムであり、検索エンジンのGoogleにおいて、検索語に対する適切な結果を得るために用いられている中心的な技術。名称の由来は、ウェブページの”ページ”と、Googleの創設者の一人、ラリー・ペイジの姓をかけたものである。

以上のように、ページランクは検索順位を決める指標の1つです。

ページランクを利用した被リンクの評価の考え方

ページランクによる評価の考え方は以下のようになっています。

  1. 学術論文の重要性を測る指標としては、被引用数がよく使われる。重要な論文はたくさんの人によって引用されるので、被引用数が多くなると考えられる。同様に、注目に値する重要なウェブページはたくさんのページからリンクされると考えられる。
  2. また、被引用数を用いる考え方以外にも、「被引用数の多い論文から引用されている論文は、重要度が高い」とする考え方が以前から存在した。ウェブページの場合も同様に、重要なページからのリンクは価値が高いと考えられる。
  3. ただし、乱発されたリンクにはあまり価値がないと考えられる。リンク集のように、とにかくたくさんリンクすることを目的としている場合には、リンク先のウェブページに強く注目しているとは言い難い。

つまり、たくさんのリンクを受けているサイトは、役に立つからリンクされているのであって、それだけ質が高い。そして、高品質サイトからリンクを受けているサイトは、高品質サイトから役に立つサイトであると認められていることになるので、質が高いと言えるということです。

ただし、意図的なリンクの乱用は評価しません。

ページランクが高いサイトからリンクを獲得すると、それだけ自分のサイトもページランクが増加し、検索順位の上位に表示されやすくなります。

ページランクの算出方法

ページランクの算出方法はかなり複雑な理論等に基づいて行われていますが、基本的な考え方は以下の通りになっています。

各ページに「流れ込む」リンクの得点の総和と、各ページから「流れ出す」リンクの得点の総和が等しくなるようにして、その総和をそのページの得点と考えるのである。 この得点が高いほど、そのページは重要であると考えられる。

引用元では計算式などが載っていますが、イメージで捉えた方がわかりやすいので、下記の画像を使って説明します。

この画像は、矢印はリンクの方向を、矢印の数字は渡されるページランクの得点、そしてファイルアイコンに書いてある数字はそのサイトのページランクです。

右下の「ID=4」に注目してください。「ID=4」のページランクは以下の手順で決まります。

  1. 「ID=1」からリンクされて、0.61の得点を獲得
  2. 「ID=5」からリンクされて、0.45の得点を獲得
  3. それらの総和の0.61+0.45≒0.105が「ID=4」のページランクとなる

そして、「ID=4」のリンク先に渡される得点は以下のように算出されます。

  1. 「ID=4」のページランクは0.105である
  2. 「ID=4」は「ID=2」「ID=3」「ID=5」の3つにリンクしている
  3. よって、ページランクをリンク数で分割した0.105÷3≒0.35が、リンク先の「ID=2」「ID=3」「ID=5」にそれぞれ得点として渡される

ページランクは基本的には以上の算出方法によって決定されます。そして、このページランクが高ければ高いほど、検索順位で上位を獲得しやすくなるのです。