正しい使い方を!入試やセンター試験対策の過去問の間違った勉強法4選(2/2ページ)

3.本番を意識しないで解く

そして、本番を意識しないで解くということもやってはいけません。何回も言いますが、過去問はその試験に慣れるために行うもので、試験の練習のようなものです。

それを本番と異なるようにやってしまえば、なんの練習にもなりません。練習は、本番も同じように実力を発揮できるために行うものです。

そのため、過去問は時間を計り、実際の試験と同じようにして解くようにしましょう。解いている途中に中断したり、別のことと一緒にやりながらはNGな勉強法となります。

しっかりと本番を意識して行うことで、実際のテストも普段の調子で解くことができるようになります。過去問は本番を想定した状況で解きましょう。

4.古い過去問ばかりやる

「最近の過去問はやったことあるから、昔のものをやろう」と考える受験生もいますが、それでは過去問を使っている意味がありません。

入試の問題形式は年々変化するものです。特にセンター試験はそれが著しく、最近のものと昔のものを見比べてみればわかるように、もはや別物の問題内容・形式となっています。

過去問は問題形式に慣れるものであり、それが近年の傾向とは違う昔の過去問をやっても、全く意味がないのです。

特別に変更がない限りは、次の入試の問題形式・傾向は、近年のものに似た形で行われることがほとんどです。むしろ、毎回異なる問題形式の入試の方が珍しいです。

つまり、すでに過去のものである古い問題形式の過去問をやるよりも、似た形式で出題される可能性の高い、近年の過去問をやった方が、本番の練習となります。昔の過去問は問題演習の一環として捉え、本番を意識して過去問をする際には、近年のものを使うのが望ましいです。

まとめ

以上が、過去問の間違った使い方・勉強方法となります。過去問をやれば試験もできると考える人が多いですが、過去問の目的は本番の練習です。

試験問題そのものを解けるようにするものではなく、試験をなるべく解きやすくするために、その問題の傾向に慣れるためのものとして活用します。

以上のような間違った使い方をすれば意味がありません。しっかりと、問題形式や時間配分に慣れるための本番の練習という目的を意識して過去問を活用するようにしましょう。

以下の記事では、過去問の正しい使い方と勉強方法を紹介していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。