ジャネーの法則!大人になると時間が経つのが早く感じる3つの理由

ジャネーの法則!大人になると時間が経つのが早く感じる3つの理由

大人になると時間が経つのが早く感じることってありませんか?子どもの頃は夏休みとかかなり長く感じたのに、20代、30代となれば2か月なんかすぐに過ぎ去ってしまいます。

1年の長さも子どもの頃に比べれば短く感じ、あっという間に年を取ってしまうように感じるでしょう。これは実際に時間が早くなっているのではなく、大人になると早く感じるようになるからです。

つまり体感時間が早くなるということですね。これはどうしてでしょうか。おそらく誰もが感じるであろう時間の経過が早くなる理由を今回は紹介します。それではどうぞ。

大人になると時間が経つのが早く感じる3つの理由

1.ジャネーの法則

時間を感じるのが早くなる理由として最も有名なのがジャネーの法則です。ジャネーの法則は以下のように説明されています。

ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。

簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。

例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

つまり、生きてきた年数によって1年の相対的な長さがどんどん小さくなることによって、時間が早く感じるということです。

例えば1歳の1年は365日とすると、50歳の1年は体感的にはその1/50となります。1歳の365日の50分の1は約7日です。

つまり、50歳に感じる1年の長さが、1歳で感じる7日分しか相当しないということになります。1歳の時に感じたわずかな7日という時間の感覚で、50歳では1年が過ぎると感じてしまうのです。これは明らかに時間が早くなると感じるでしょう。

次第に年を取っていくと、生きてきた年数によって1年の長さの比率が小さくなり、どんどん時間が早く感じるのです。

さらに、ジャネーの法則によると、体感的には20歳で人は人生の半分を終えているようです。20歳から80歳くらいまでの長い年月は、0歳から20歳までの体感時間と同じということになります。30歳の人が「つい最近まで20歳のつもりだったのに、いつのまにか30になってたよ」とよく口にするのも、納得がいくでしょう。

2.新鮮味がなくなるから

また、1年の比率が小さくなった他にも、時間が過ぎるのが早く感じる理由はあります。その一つとしては、生活に新鮮味がなくなるということです。

子どもの頃はまだ知らないことが多く、毎日のように新しい経験や発見があるでしょう。しかし、大人になってしまえば知り尽くしてしまうものが多く、そのような新しいものに出会えるチャンスは少なくなります。

人は未経験のものをやっているときは、それが強く意識に残り時間が長く感じるもので、慣れてしまえばそれによって時間の長さも気にならなくなり、早く感じるようになります。

結果的に、子どもの頃は新しいことが多いので時間が長く感じるようになり、大人になれば新鮮味のあるものに接する機会が少なくなり、時間があっという間に過ぎ去ってしまうのです。