プロパンガス(LPガス)の費用・料金相場や平均使用量、適正価格はどれくらい?(2/3ページ)
プロパンガスの適正料金は?
プロパンガスの本来の適正価格は下記のようになります。
適正価格の基本料金 | 1500円 |
---|---|
適正価格の従量単価 | 300~330円 |
そして、さきほど紹介した全国平均の相場は下記のとおりです。
全国平均の基本料金 | 1830円 |
---|---|
全国平均の従量単価 | 560円 |
比べてみると一目瞭然です。
適正価格 | 全国平均 | 差 | |
---|---|---|---|
基本料金 | 1500円 | 1830円 | 1.22倍 |
従量単価 | 300~330円 | 560円 | 1.79~1.87倍 |
全国平均相場は適正価格よりも、基本料金が2割以上高く、従量単価にいたっては8~9割ほど高い傾向にあるとわかります。
つまり、世間一般のプロパンガス平均相場は、割高なぼったくり相場になっているんです…。
なので、我が家のプロパンガス料金が本当に安いのかどうかは、平均相場ではなくて適正料金と比較して考えるべきなんです。
「全国平均より安かった!」と喜んだ方も、適正価格と比較してみてください。
おそらく、適正価格のほうがうんと安いはずです。
自由料金なので適正価格よりも高い業者がたくさん
では、なぜこんなにも平均相場が割高になっているのかというと、プロパンガスは価格の自由設定が許可されているからです。
都市ガスは公共料金なので、料金設定は「ガス事業法」という法律で決められており、適正価格よりも大きく吊り上がることはありません。
対して、プロパンガス(LPガス)は公共料金ではなく、自由料金となっています。
普通の会社が商品を販売しているビジネスと同じです。
なので、ガス会社が自由に料金を決めていいものとなっています。
その結果、利益を求めて適正料金よりも割高に設定する業者が多くなっているのです。
また、プロパンガス業界の暗黙のルールとして、「事業者同士の価格競争は避け、どの会社も高い料金を維持していこう」なんてのがあることも理由の1つです。
多くの家庭で、ガス代は割高になって損をしている
以上の自由料金と暗黙のルールにより、プロパンガス業界全体の相場が、適正料金よりもかなり高くなってしまっています。
本来はもっと安い値段のものを、それよりも高く支払っているということで、多くの家庭でプロパンガスを理不尽に損していることになっているんです。
相場よりも高かった人はかなりの大損です。
相場と同じかそれ以下でも、適正料金よりも高いのであれば、実質ぼったくられて損をしているということになります。
別の業者に切り替えれば、プロパンガス(LPガス)のガス代はもっと安くできる
では、「もうどうしようもないのか?」と言うと、そうでもありません。
プロパンガス料金を適正価格で利用する方法が1つだけあります。
それは、ガス会社を変更することです。
プロパンガスは業者を自由に変更できる
ガス会社は簡単には変更できないと思われがちですが、プロパンガスは自由にガス会社を変更することが可能です。
2017年4月からはガスの自由化によって都市ガスが会社変更可能となりましたが、プロパンガスはガスの自由化にかかわらず、それ以前から別の会社に自由に変更できるようになっています。
まあ、ガス会社が価格を自由に設定できるかわりに、消費者側もガス会社を自由に選択・変更できるということですね。
つまり、今よりも安いプロパンガス会社に変更することによって、ガス料金を下げることができます。
適正料金以下の安いプロパンガス業者はたくさんある
「でも、プロパンガスってどこも同じように高いんじゃないの?」と思う方も多いでしょう。
しかし、そんなことはありません。
プロパンガス業者は全国に2万社以上も存在します。
適正価格よりもかなり割高の不当な値段の業者が数多いですが、適正価格でガスを提供してくれる業者もしっかりあります。
今のプロパンガス会社が適正料金よりも高いのであれば、安いガス会社に切り替えることで、間違いなくガス代を下げることが可能です。
都市ガスへの変更は高コストなのでおすすめできない
「会社変えるくらいなら、都市ガスへ変更したほうがいいんじゃないの?」
と考える方も多いでしょう。
確かに、都市ガスがプロパンガスかと言われれば、都市ガスのほうが確実に毎月のガス代が安くなります。
基本料金 | 従量単価 | |
---|---|---|
プロパンガス (適正料金) | 1500円 | 300~330円 |
都市ガス | 745.20円 | 142.66円 |
※都市ガスは、東京ガスの一般料金・東京都地区[0~20㎥]の場合(2017年7月)
※参考:ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)|東京ガス株式会社
しかし、それでも都市ガスへの変更はおすすめできません。
なぜなら、住宅のガス設備を都市ガスへ対応させるための工事費用がバカにならないからです。
都市ガスは地中のパイプを伝って供給されますので、そのガス管引き込み工事や配管工事が必要になります。
また、コンロや給湯器などのガス機器も、都市ガスに対応させるための改造または買い替えが必要です。
都市ガスへの変更に必要な初期費用は、
- 安くて5~10万円
- 平均して20万円
- 高い場合だと100万円以上
かかります。
Q&Aサイトでは、200万円ほどにもなる高額な工事費に悩んでいる方の質問もありました。
ガスの本管から公道部分を約26m引き込み、その後、私道を約25m引き込むようになります。
公道部分は総工事費77万円程度で、私の負担分は37万円程度です。
私道部分は土地の分譲時に、既にアスファルト舗装がされいていたため、アスファルトを掘削し、埋め戻すように作業が必要になります。
私道と私有地部分の総工事費は74万円です。(その内、アスファルトの掘削や埋め戻し費用は35万円です)
宅内はガスコンロ、温水式床暖房(17畳)、ファンコンベクター(3箇所)、乾太くんを導入する予定で、工事費や温水マット、ガス給湯機など込みで91万円です。(既に定価から4割引程度されていました)
こうなると、都市ガスへの変更初期費用を取り戻すためには、数年~数十年が必要です。
コストパフォーマンスはかなり悪いと言えます。
今の家がプロパンガスであるのは、都市ガスの設置が難しい立地であるなど、それなりの理由があるものです。
それゆえ、対応のための工事費がかなり高くなる可能性があるので、あまりおすすめはできない対処になります。
プロパンガス会社の切り替えは基本的に無料
対して、プロパンガスの会社変更は、工事費や初期費用は基本的に無料です。
ボンベやガスメーターを新会社のものに変える必要がありますが、ガス会社から借りる「貸付契約」になるので、その設置・購入費用はかかりません。
代わりに、毎月のガス代にその貸付料がプラスされる形になります。
ただ、月額料金に含まれるのがほとんどなので、特に気にすることなく、見積もりの際には月額料金だけ確認しておけば大丈夫です。
切り替え手続きは簡単
また、切り替え手続きについて、「大変そう」「面倒」と思う方もいるでしょうが、この点も心配ありません。
とても簡単で、下記の流れで手続きは完了します。
- 新ガス会社へ申し込み
- 旧ガス会社の解約
- 新ガス会社との正式契約
- 新会社の器具交換工事(1時間程度)
- ガスの使用開始
こんな感じで、大部分はガス会社まかせで終わります。
私たちがやるべきことは書類手続きのみなので、面倒なことはありません。
また、工事費用も無料の場合がほとんどです。
器具等はガス会社から借りる形で使い、貸付料として毎月のガス代にプラスされるので、初期費用はかかりません。
不当に多額な解約金や工事費を請求された場合には悪徳業者なので、消費者庁へすぐに相談するようにしてください。
賃貸の場合には許可を取ってから
持ち家の場合には自分の家なので、家族の許可さえあれば、ガス会社はいつ変更しても大丈夫です。
ただし、賃貸の場合には、大家または管理会社がガス会社と契約をしています。
入居者が許可なく変更することは許されていません。
なので、賃貸でプロパンガス会社を変更する際には、大家または管理会社に相談してからにしましょう。
今のガス代が高いことを伝え、新しい会社に変更すればどのくらい安くなるか伝えれば、うまく納得してもらえるはずです。
頑なに拒否される場合には、同じアパート・マンションの入居者に署名をお願いして、集団で交渉するなんて手もおすすめです。
安いプロパンガス(LPガス)会社の探し方
さて、ここで問題になってくるのが、「安いガス会社を見つけるにはどうすればいいのか?」ということです。
知人やネットの口コミなどはあてにならない
安い会社を探すとなると、まずは口コミ等を参考にするでしょう。
しかし、プロパンガスの場合には他人の口コミはあてにできません。
なぜなら、地域や使用量、ガス機器によって、基本料金・従量単価が変わってくるからです。
たまたま業者と仲がいいから他の家よりも安くしてもらってるなんて家庭もあります。
プロパンガスの料金内訳は不透明なところが多く、同じ地域で同じ会社、さらに同じ使用量なのに、金額が違うなんてこともあります。
つまり、安いと評判の会社であっても、自分の家では高くなったりすることもあります。
隣の人と同じガス会社にしても、自分の家のほうが高くなるなんてこともあるのです。
自分で複数社の見積もりを比較(相見積もり)するべき
知人やネットの口コミ・料金はあてにできない以上、自分の家庭の場合にはどのガス会社が安くなるのか、実際に確かめるのが唯一の手段になります。
そこで、いろんな会社に見積もりをとって比較(相見積もり)することが重要です。
複数社の見積金額を比較すれば、自分の家の場合に一番安くなる会社がひと目で見つかります。
でも、どんなガス会社があるのか知らないし、見積もりも面倒…
とは言え、実際にいろんなガス会社に見積もりをするには、いくつか会社を知っていなければいけません。
おそらく、「どんなガス会社があるのか知らない…」という人がほとんどでしょう。
プロパンガス会社は全国に2万社以上もありますが、地域密着型が多いので、有名企業というのはほとんどありません。
さらには、悪徳業者が多いのも事実です。
電話帳やネットで調べた業者にむやみに見積もりすれば、悪徳業者に騙される可能性が高いです。
あとで「変更しなきゃよかった…」「もっと安い会社があったのに…」なんてことにもなりかねません。
それに、いろんな会社に見積もりをいちいち依頼するのも、時間と手間が非常にかかります。
忙しい方はもちろん、そうでない方でも「かなり面倒くさい…」と思うはずです。
こうなると、「安い優良業者を見つけるの、無理じゃない…?」と思ってしまいますよね。
しかし、心配ご無用。
次に紹介するサービスを使うことで、安い優良会社を簡単に見つけることができます。
安い優良ガス会社を見つけるには、「enepi(エネピ)」を使おう
「enepi(エネピ)」というサービスを使うことで、自分の家庭に一番ピッタリの安い優良プロパンガス会社を簡単に見つけることができます。
enepi(エネピ)ってどんなサービス?
enepi(エネピ)とは、プロパンガス会社の無料一括見積もりサービスです。
さきほど、安い会社を探すには相見積もりが大切と説明しましたが、それが非常に簡単にできます。
enepi(エネピ)のサイトから見積もりを申し込むと、enepiで取り扱っている複数の優良プロパンガス会社にまとめて見積もりを依頼できます。(個別に依頼する手間なし!)
見積もり先はenepiのスタッフが選んでくれるので、「ガス会社に詳しくない…」という方でも安心です。
そして、見積もり結果を一度に比較でき、一番安い会社に切り替えることで、プロパンガス料金を最大限安くできるようになるというサービスです。
ざっとサービス概要を紹介しましたが、以下で具体的な特徴や利点について紹介していきます。
enepi(エネピ)を使うべき5つの理由
1.無料かつ手間なしで相見積もりできる
enepi(エネピ)では複数のガス会社にまとめて見積もりをとることができます。
なので、いちいち個別に依頼するなどの面倒な手間・時間をかける必要はありません。
見積もり結果もまとめて送付されてきますので、比較しやすいです。
しかも、無料で一括見積もりできますので、お金の心配もいりません。
いろんなガス会社をお手軽に比較できるので、納得の業者選びができます。
2.見積もり先はプロが選んでくれる
enepi(エネピ)で見積もりする複数社は、自分で探したり指定したりする必要はありません。
enepi(エネピ)に申し込む際に、住所・ガス使用量・主なガス機器などを入力します。
その情報をもとに、専門知識に長けたenepi(エネピ)のスタッフが、あなたの家にぴったりな会社をいくつか選び、見積もり先を決定してくれます。
「どんなガス会社があるのかわからない…」という方にとっては、非常に大きなメリットですね。
3.優良会社のみ厳選
さらに、enepi(エネピ)で扱うガス会社は、優良業者のみが厳選されています。
プロパンガス業者には悪徳業者も多く、そのトラブルもよく耳にしますが、enepi(エネピ)なら心配ありません。
適正価格で信頼性が高く、さらに保安体制もしっかりなされている業者のみに見積もりできます。
プロが選んでくれて、しかも優良業者のみということで、適切なガス会社選びができます。
自分の家庭にぴったりの安い優良ガス会社が、簡単に見つかりますよ。