何回も転職するのはやばい!?転職回数が多いほど不利になる理由とその解決策
一昔前までの日本は、入社してから定年退職まで働く「終身雇用」が一般的でした。しかし、現在ではキャリアの多様性もあり、転職する人が増えています。実際に、生涯のうちに転職を経験する人は全体の6割と言われており、過半数が転職をする時代です。
しかし、転職が当たり前になってきたからといっても、何回も転職を繰り返すのは良くありません。短期間で仕事を辞めては転職を繰り返すという人は、おそらくネガティブな理由で転職をすると思いますが、それを繰り返すほど次の転職はどんどん不利になります。一般的には、20代で3回以上、30代で4回以上の転職経験は多いと見なされます。
では、どうして転職をするほど不利になってしまうのか。この記事ではその理由について紹介します。それと同時に、長く居続けられる会社を見つけるコツも紹介していきます。転職を何回も繰り返しがちな方はぜひ参考にしてください。それではどうぞ。
転職回数が多いほど不利になる理由
1.離職する傾向が高いと危惧される
どの会社の人事も、転職経験の多い人の採用はあまり望まない傾向にあります。なぜならば、転職回数が多いということは、それだけ離職する確率が高いからです。
社員の採用には、たくさんのコストがかかります。求人広告・面接・研修・社員管理など、一人でも募集するにあたっては、多くの費用が掛かるのです。
企業はその費用を、採用した人材の働きで取り返さなければいけません。そのためにも、能力はもちろんのことですが、長く勤務し続けるかということも重視されます。長く勤務してくれた方が、採用コストも浮きますし、生産性も上がりますからね。
しかし、せっかく求人募集をして採用したのに、その人がすぐに辞めてしまったらどうなるでしょうか。採用コストがさらに積み重なります。さらに人手が足りなくなる期間が増える分、業務にも支障が出る可能性があり、生産性が滞ってしまうのです。
結果、短期間での転職を繰り返す悪い意味でのジョブホッパーは、企業の採用においては嫌われやすくなってしまいます。
2.スキルや経験が身につかない
上述したように、企業は能力・経験のある人材も求めます。まったく未経験の人だと、それだけ研修コストが必要になります。たとえ実績のある人だとしても、前の会社とは違うところもあるので、それに慣れるための時間が必要です。その間は、まだ企業の足かせとなっている状態でになります。
そのため、仕事に生かせるスキル・経験が身についている人の方が、効率がいいのです。特に、同業種で優れた実績のある即戦力を欲しがるでしょう。これは、経験そのものが問われますので、年齢が高くなるほど即戦力としてのスキルを求められやすいです。
しかし、何回も転職を繰り返す人はどうでしょうか。経験やスキルというものは、長い期間をかけて積み重ねていくものです。しかし、何回も転職を行う人は、中途半端にスキルや経験が身につかない状態で別の会社に移動しがちです。異業種への転職を繰り返していればなおさらでしょう。
すると、その年齢にふさわしいはずの経験やスキルが身につきにくくなります。そのような中途半端な状態の人材を欲しがるでしょうか。答えは否です。もちろん若ければまだ伸びしろがあるということで採用されることもありますが、上述したように年齢が高くなるほど即戦力が求められますので、転職はどんどん不利になる一方です。
バリバリの大手や外資系を渡り歩いていない限りは、スキルや経験は中途半端なものであると評価されがちで、採用を望まない企業も多くなってしまいます。