これで完璧!Googleアナリティクスの訪問数とユーザー数とページビュー数の違い
みなさん、サイトを運営している方はアクセス解析を導入していると思いますが、定番といえばGoogleアナリティクスですよね。
Googleアナリティクスは高機能な反面、複雑だったりややこしいところがあったりして、使いこなすには少しばかり知識が必要とされます。
そこで、今回はそのややこしい中でもよく目にする機会がある訪問数とユーザー数とページビュー数の違いを説明します。
Googleアナリティクスの訪問数とユーザー数とページビュー数の違いとは?
違いを分かりやすくするために、表を用意します。AさんとBさんがそれぞれの時間帯のアクセスを表しています。この表でそれぞれの指標の違いを見ていきます。
アクセス時刻 | Aさん | Bさん |
---|---|---|
10:00 | 訪問 | |
10:20 | 訪問 | 訪問 |
10:40 | 訪問 | |
11:00 | 訪問 | 訪問 |
訪問数
まずは訪問数です。マニュアルでは以下のようになっています。
アナリティクスでは、お客様のアカウントの訪問数とユーザー数の両方を測定します。訪問数は、サイトを訪れたすべてのユーザーにより開始された個々のセッションの数を表します。ユーザーがサイトで 30 分以上操作を行なわなかった場合、それ以降の操作は新しいセッションとみなされます。いったんサイトを離れたユーザーが 30 分以内に同じサイトに戻ってきた場合は、同じセッションとして扱われます。
つまり訪問数は同じユーザーでも、ページに関係なく、最後の訪問から30分以上経過すれば、新規にカウントされるようです。逆にずっと30分以内にアクセスし続ければセッションは同一と見なされ、訪問数にカウントされません。
よって、AさんとBさんは訪問数では次のようにカウントされます。色がついているところがカウントされます。
アクセス時刻 | Aさん | Bさん |
---|---|---|
10:00 | 訪問 | |
10:20 | 訪問 | 訪問 |
10:40 | 訪問 | |
11:00 | 訪問 | 訪問 |
詳しく説明すると、まず新規の訪問は必ずカウントされます。よって、AさんとBさんの最初の訪問はカウントされます。
次に、マニュアルに書いてある通り、30分以上同じ操作を行わない時は新しいセッションと見なされるので、Aさんは20分ごとに再訪問しているので、セッションは引き継がれ、最初の訪問しかカウントされません。
Bさんは10:20分の最初の訪問の次は11:00の訪問で、30分以上経過しているので、新規セッションと見なされ、訪問数は再度カウントされます。
よって、この場合だと訪問数は3です。
これ以降計測する場合でも、最後の訪問から30分経過していればカウントするということを繰り返すだけです。
訪問数は見ただけではユーザーの行動については詳しく分析できませんので、単なるアクセスの増加・減少の傾向を把握することに使うといいでしょう。
ユーザー数
次はユーザー数について説明します。マニュアルには次のように書いてあります。
ある期間内にユーザーが初めてサイトを訪問した場合、セッション数、ユーザー数とも 1 回ずつカウントされますが、その期間内に同じユーザーが再度サイトを訪問した場合は、ユーザー数は 1 回のままで、セッション数は訪問のたびに加算されます。
マニュアルによると、ユーザー数は1人のユーザーにつき1つカウントし、何度訪問しても同じユーザーなので、新規訪問の時にしかカウントされないということです。
AさんとBさんの訪問では以下のようにカウントされます。
アクセス時刻 | Aさん | Bさん |
---|---|---|
10:00 | 訪問 | |
10:20 | 訪問 | 訪問 |
10:40 | 訪問 | |
11:00 | 訪問 | 訪問 |
ユーザー数は1ユーザーにつき1つしかカウントしませんので、この場合のユーザー数はそれぞれの初回訪問でしかカウントされません。
よって、この場合のユーザー数は2です。
この指標は表示回数や訪問数から同じユーザーの重複を除いて、実質何人のユーザーがアクセスしたのかを確認したいときに便利です。