受験本番を意識せよ!入試対策における過去問の正しい使い方や勉強法5選(2/2ページ)

4.過去問だけの対策はNG

また、中には過去問だけ対策をすれば大丈夫だと考える人もいますが、それはNGとなります。上述したように、過去問は能力を高めるものではなく、テストをスムーズに解きやすくするための練習です。

過去問を解けばいいと思っている人は、本番も過去問と同じ問題が出るから、解ければ本番もできると考えるのでしょう。しかし、過去問と同じ問題など出るわけもなく、過去問だけやっても意味がないのです。

過去問は出題傾向のパターンを把握するだけで、問題そのものを解く力にはなりません。様々なパターンの問題を解くためには、基礎の理解が重要となります。

試験前は基礎の確認をおざなりにして、過去問に集中するだけの人もいますが、それでは1つの問題集を繰り返しやっているだけと同じことです。逆に非効率になってしまいます。

そのため、過去問だけの対策ではなく、しっかりと基礎の確認なども怠らないようにしましょう。問題を解く力を向上・安定させるために基礎の確認をし、本番の試験形式に慣れるために過去問を使うことで、効果的な対策ができます。

なお、以下の記事では間違った過去問の使い方を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

5.最新の過去問を中心に解く

また、問題の出題傾向はどの試験も年々変化します。昔の形式と全く同じ試験などはほとんどありません。

そのため、今年でがらっと形式が変わらない限り、本番の出題傾向は昨年の形式とほぼ同じはずです。なので、なるべく最新の過去問を解くようにしましょう

すでに出題形式が変わってしまった何十年前の過去問をやっても意味がありません。それではただの問題演習であり、過去問の役割である本番の練習にはなりません。しっかりと、今年の試験の形式に近くなる可能性が高い最新の過去問を解きましょう。

まとめ

以上が、過去問の正しい使い方と勉強方法です。過去問は問題演習ではなく、本番を普段の調子で解けるようになるためのトレーニングです。

問題の傾向を分析し、それを解けるように時間配分の調整をして、本番を意識して解くことで、試験当日に最大限のパフォーマンスを発揮できます。

もちろん過去問の対策だけでは不十分なので、同時に単語帳などの基礎的な勉強も怠らないようにしましょう。以上の過去問の使い方をすれば、本番の効果的な対策ができるので、ぜひ参考にして勉強に取り組んでみてください。