落ちる、後悔する…転職に失敗する人の特徴とそうならないための対策方法

落ちる、後悔する…転職に失敗する人の特徴とそうならないための対策方法

新卒で入社してから退職するまで同じ会社にずっと勤務するという人は、40%ほどと言われています。つまり、生涯のうちに1回でも転職をするという人は6割いるということになります。つまり、転職は働く人にとっては結構なじみのあるものといってもいいくらいですね。

そんな転職ですが、人によっては結構明暗が分かれる結果になることが多いようです。転職で年収アップやキャリアアップして成功する方もいれば、その逆で失敗してしまうという方も多くいます。

失敗としては、何回応募しても受からないというパターンや、転職先がミスマッチで後悔したという2種類に分類されますが、なぜそのような失敗をしてしまうのでしょうか。

そこで、この記事では転職に失敗する人の特徴や理由について紹介します。それと同時に、失敗しないためにはどうすればいいのかについても見ていきます。転職をしようと考えている方はぜひ参考にしてください。それではどうぞ!

転職に失敗する人の特徴

1.転職先を妥協して選んでしまう

転職をして失敗してしまう人の中には、「思い通りの職場じゃなかった」「自分には向いていない転職先に入ってしまった」などのミスマッチが多いです。ミスマッチを引き起こすと、モチベーションや生産性も上がらず、会社のためにも自分のためにもなりません。後悔の連続の日々でしょう。

そのようなミスマッチの原因の多くは妥協です。新卒で会社を選ぶ際には不安でいっぱいでしたでしょうが、転職でも同じような不安をみんな抱きます。その不安から生まれる逃げの精神で妥協してしまうのです。

「良い待遇のところが良いけど、そのようなところは受かりにくく失敗しやすい。それは怖いから、まあそこそこの企業を選ぶか」と妥協しがちです。その結果、そこそこの待遇や業務内容に満足がいかずに、もっと良いところを選べばよかったと後悔してしまうのです。

そして、この失敗のパターンは悪循環に陥りやすいです。転職先が自分に合わなかった結果、また転職を試みようとします。しかし、そこでも妥協します。そして、さらにまた転職を繰り返します。

その結果、短期間の転職を何回も繰り返すジョブホッパーになってしまいます。ダメなジョブホッパーになると、「離職する傾向は強い」というレッテルが貼られて、経歴上不利になります。どんどん転職しにくくなり、あまり待遇の良くないところしか選べなくなってしまいます。これは絶対に避けたいパターンです。

2.自分のステータスには合わない企業を選びがち

そもそも、転職活動そのものがうまくいかないという方も多いです。つまり、良いところを見つけては中途採用試験を受けるもの、なかなか受からないというケースです。

この場合には、自分のステータスに見合っていない企業を選んでいるということが考えられます。収入アップやキャリアアップを狙い、高みを目指すことは素晴らしいことです。むしろ、その姿勢こそ転職の本来のあり方であると言えます。

しかし、あまりにも自分とかけ離れた会社は受かりません。それはもはや無謀と呼ぶべきです。例えば、英語が全くできないのに英語必須の外資系を受けるとか、高卒なのに一流大卒ばかりの大企業を受けるとか、そんな感じですね。

もちろん、お前には無理だからあきらめろというわけではありません。しかし、自分のステータスにおける上限や限界は把握しておくべきです。その上で、自分に可能な一番高いところを目指すということが望ましいです。

そうしないと、何社受けても合格しないという結果になります。その結果、ブランクが空き、さらに受かりにくくなり、これもダメなジョブホッパーと同じような悪循環に陥ってしまいます。

3.転職活動の対策を怠っている

さて、採用基準はしっかりと満たし、受かる可能性のある企業を受けているのにも関わらず、たくさんの企業から不合格通知をもらってしまうという方もいるでしょう。そのような方は、転職活動対策を怠っているのです。

転職を甘く見ている方は、「どうせ新卒のときと同じような感じなんだろ」と舐め腐っています。しかし、それでは痛い目を見る結果に終わります。なぜならば、新卒採用はまったくの未経験者として扱われる一方、中途採用は経験者として扱われるからです。もちろん、異業種への未経験の応募であれば業種経験は問われませんが、それでも社会経験が問われます。

つまり、新卒と中途では、採用に合格する難易度やポイントが異なります。ビジネスマナーやコミュニケーション力、マネジメント力、リーダーシップ、仕事への熱意、キャリア成長の意欲、これまでの経験、退職理由など、様々な観点から評価されます。

そうなると、新卒でありがちな「御社のために一生懸命頑張ります!」のようなダイレクトなアピールでは難しいのです。なぜ転職を決意し、どうしてその会社を転職先に選ぶのか、そのあたりを社会経験のある者としての説明力が必要です。新卒は未経験で雇ってもらうという意識が強いですが、中途であれば社会経験のある対等なビジネスマンとの契約・取引に近いです。

社会経験があるのに、まるで新卒のようなアピールしかできないような人は、人事からすれば絶対に採用したくありませんよね。「この人、新卒みたいな感じで成長感がなくて不安だな…」なんて思われてしまいます。転職をした意味と、転職先への意欲をうまく説明できない方は、納得されずに受かりにくい傾向にあるのです。