おもしろすぎる!!考え出すと止まらなくなってしまうパラドックス10選
パラドックスというものをご存知ですか?パラドックスとは一見矛盾しているかのように見えて、正しいと思えてしまう推論や、一見正しいように見えて正しくない推論のことを言います。
その中には本当に正しいものもあるし、間違っているものもあります。
けれど、それは一見正しいように考えることができ、矛盾があるけど正しいみたいなおかしなことになって、混乱します。そのような受け入れがたい推論な理論などがパラドックスです。
言葉にしてみるとよくわかりませんが、パラドックスはとても面白いものがあります。そこで、以下に10個ほどおもしろいパラドックスを紹介します。
おもしろすぎるパラドックス10選
1.砂山のパラドックス
砂山のパラドックスとは砂の山から一粒だけ砂を取り除いても、それは砂山のままだが、それを何回も繰り返し、結果的に残った砂山が砂1粒になったとしても、それは砂山と呼べるであろうかという考えです。
確かにこれはどうなるんでしょうか(笑)
解決法は砂1粒でも砂山と呼ぶ方法と、どこかで区切りをつけてもうこれは砂山ではないと区別するべきですね。
まあ後者の方が妥当だと思われます。
2.ゼノンのパラドックス
これは有名で「アキレスとカメ」とも呼ばれます。内容は以下の通りです。
足の速いウサギと、足の遅いカメが競争をしていて、カメが先に走っていて、ウサギがそれを追いかけています。両者とも常に動き続けているという前提です。
今、カメがいる地点をA地点とします。
ウサギがそのあとを追ってA地点へとたどり着きました。
しかし、その時にはすでにカメは遅いとはいえ、動き続けているのでA地点より先のB地点にいます。
次にウサギがB地点にたどり着いても、カメは動き続けているので、次のC地点の場所にいます。
以降、ウサギがどんなに頑張って追いつこうとしても、差は縮まりますが、カメがいた場所にたどり着いても、多少なりともカメはその先へと動いてしまってるため、永遠に追いつけないということになります。
これって、考えると正しいと思えますよね。でも、現実では普通に追いついて抜かすことができます。
これを解決するには数学的な知識が必要で、簡単に言うと、両者の差は限りなく0に近くなって、そのあとは別の前提で考えると解決されるようです。
もしくは、ウサギとカメを1つの点として見ているから追いつけないのであって、きちんと速さを考えたうえでの、単位時間当たりの進む距離を反映した長さを表す直線等で考えてみたらうまく解決します。
この場合はウサギがカメの2倍の速さで、カメを1cmの直線として表すと、ウサギは2cmの直線として表すことになり、基準点を前方に定めれば、普通に追いつくことになります。
3.全能の逆説
全能の逆説とは全能者は自分が持ち上げることができない重い石を作ることはできるのかというパラドックスです。
考えてみましょう。まず、全能者はなんでもできる人のことです。つまり、石なんかたやすく作ることができます。
しかし、作った石を持ち上げることができなければ全能ではありません。矛盾します。
次に、重い石を作れないときです。全能者はなんでもできるので、全能者が持てない石などあり得ないから作れないということです。
この場合、石を作ることができないという時点で全能ではありません。
解決法としては、結果的に矛盾するので全能者などは存在しません。もしいたら、それはただの嘘つきです。