おもしろすぎる!!考え出すと止まらなくなってしまうパラドックス10選(3/3ページ)
8.テセウスの船
これはアイデンティティに直結する問題ですね。内容は以下の通りです。
船の修理を繰り返し、元からあった部品はすべて新しいものに変えてしまった。それでもこの船は最初の船と一緒であるのか
これは二つの解釈があると思います。
1つ目は、すべての部品が別のものであるので、もはや最初の船とは別物。
2つ目は、部品がたとえ違っても、テセウスの船はテセウスの船だから同じである。
これは人で考えると結構ややこしいです。
たとえば、恋人が急に別の人になってしまいました。しかし、変わったのは外見だけで、意識や記憶は本人のままです。この人を今までの自分の恋人とおなじだと思いますか?みたいな感じでしょう。
これは認識の仕方によって変わりますね。要は人それぞれの考え方によって、解釈が変わります。
9.ワニのパラドックス
これは自分の言ったことで、自分を矛盾に追い込んでしまうパラドックスです。
子どもを連れ去ったワニが母親に「俺が次に何をするか当てることができたら、子どもは食べないでやろう」といいました。
母親は「あなたは子どもを食べるでしょう」と答えました。
すると、ワニは何もできなくなってしまいました。
なぜワニが何もできなくなってしまったのかというと、次の2通りに分けることができます。
1つ目はワニが子どもを食べようとしていた場合は、母親の言うことが正しかったので食べないことになります。
2つ目はワニが子どもを食べようとしていなかったときは、母親の言うことにかかわらず、子どもは食べません。
結果的に、ワニは自分が言ったことに関して、自分で自分を何もできなくさせてしまったのです。
結構おもしろいです。感想としては、おバカなワニさんみたいな感じです(笑)
10.ヘンペルのカラス
これは推論や命題に関するパラドックスです。
カラスを1羽も見ることせずに、「カラスは黒い」と証明することができる。なぜならば、「すべての黒くないものがカラスではない」ということを確認できれば良いからである。
これは、一見すると矛盾するように見えますが、正しいです。
命題という考え方があって、「AがBである」と、「BでないならばAでない」ということは同じであり、どちらかを証明することができれば、他方も成り立ちます。
つまり、カラスが黒いということは、黒くないものをすべて確認すれば、カラスを見ることなく証明できるのです。
実生活に例えると、彼氏が浮気をしているかどうかを、実際に彼氏に浮気をしているかどうか確認することなく、この世界のすべての女性に彼と浮気しているかどうかを確認できれば、彼氏の浮気を確かめることができます。
案外、簡単な考え方ですよね。
まとめ
以上が、おもしろいパラドックス10選でした。
他にもおもしろいものがたくさんあるので、興味がある方は調べてみてはどうでしょうか。